世界の大富豪達はこぞってオークションで高価な品物を落札しては、名声を得ます。
しかしその中でもとりわけオークションでの落札にリスクがあるのが宝石です。
宝石は写真だけを見ても、色合いやむら、不純物や光の反射加減までは手に取るように確認することができません。
それでも近年、大富豪達に幾度となく最高落札記録を塗り替えられている宝石がルビーです。
オークションで落札された価格が決して宝石の価値とは比例しませんが、ルビーがオークションやブランドファンなどで買取されるのにも実はきちんとした理由があるのです。
古来より人々は美しい宝石を人工的に生み出す方法を模索してきました。
その結果一番初めに人の手で大量に作られた宝石がルビーだったのです。
それよりルビーは人工的に作られたものが増え、その結果天然の、色が純粋で、すくすくと自然の岩石によって育てられたルビーはとても少なくなってしまったのです。
加えて現代では、最高品質の産出国であるミャンマーの情勢不安による供給の不安定化や、鉱山の減少によって更に天然の良質なルビーは驚くほど数少ないものとなってしまったことも人の手で作られたルビーが更に増加した原因の一つです。
そこから人工的に作られたルビーからは、良質な宝石としての輝きをもった部分は少ししか採掘することができず、ルビーは大きければ大きいほど価値が高い宝石になりました。
よって、オークションという質を確かめるには不確かな市場でもルビーが高く売れるようになったのです。
今後もルビーの価値は上がり続け記録は更新されてゆくでしょう。